私だってお金を稼ぎたい!優雅にオーブンでパンなんか焼いてられっか!アフターヌーンティなんて絶対行かねぇ!
私の両親は共働きで、家事と仕事を両立する母の背中を見て私も働き続けようと思い就職しました。
海外に住んでみたいとなとは思っていましたが、専業主婦になりたいという希望は全くありません。
インスタばえばえ料理も作れないですし、手作りお菓子やパンにも興味がない。極めたい趣味も今のところない。
「帯同してもバリバリお金稼いでやるぜい!わたしはそこらへんの駐妻とは違うんや!パンなんて絶対に焼くもんか!」という気概を持っておりました。
そんな働く気満々の私でも心が折れそうになるくらい、帯同で働くために越えなければいけない壁がたくさんあります。
今回は夫の理解や夫の会社の協力もあり、運よく働けることとなりました。
このブログでは駐在帯同後も働きたいと考えている方に向けて自分がぶち当たった壁とその解決方法をご紹介します。
駐妻が収入を得るために越えなければいけない6つの障壁
駐在後の仕事を探さなくてはいけない
なんといってもお金を稼ぐためには仕事が必要です。今の会社を辞めずにリモートで仕事が出来れば1番いいのですが、日本はまだまだ保守的な会社が多いので基本的には退職することになります。また休職制度があればどんどん使っていきたいところですが、私の会社では帯同は休職の理由にできないとのことで使えませんでした。
納税が複雑
この問題が1番難しく、働かない方がむしろいいのではと心が折れかけました。日本の居住者ではなくなる場合、基本的にはその国や地域の税制に従うことになります。
イギリスの場合は年間所得が12500ポンド(≒180万円くらい)を超える場合は所得税を納める必要があります。「日本の口座への収入だったらバレないんじゃね」という悪魔のささやきもありましたが、
収入がある人は税金を納めるのが義務。脱税を指摘されることはリスクしかないので、国や地域の規定に従って税金を納めましょう。
帯同ビザで働けるか問題
国や地域によっては帯同ビザでは就労を認めていない場合があります。イギリスは帯同ビザで就労可能でしたので特に問題ありませんでしたが、今後ご自身がいく国はどうなのか、事前に確認しておきましょう。
夫の会社の規定
帯同者が扶養から外れると、会社としては負担が大きくなったり手続きが煩雑になったりすることや安全上の問題から、
そもそも帯同者の就労を認めていない会社もあるようです。(夫の会社のせいで帯同する妻は日本の仕事辞めなきゃいけないんだから、それくらいの負担と労力はかぶれよ!と個人的には思います。)
言葉の壁
現地で仕事をするにあたり、ある程度の語学力が必要です。語学に自信がない方はまず語学学校に通うなどの工夫が必要です。日本で仕事をもらったり、日本の海外支社で働くという方法もありますが、
語学を学び、その国で働くという経験はご自身にとってかけがえのない経験になると思います。
保険はどうするのか(扶養から外れてしまう)
収入が一定金額を超えると扶養から外れてしまいます。その場合は日本と同様に夫とは別に保険料を支払う必要があります。
どうやって解決するのか
駐在後の仕事:交渉するのはタダ。今勤めている会社に最大限交渉を。だめなら使えるコネやサービスをフル活用!
コロナ禍でリモートワークが出来るのであれば、国を超えても仕事が出来るはず。どうせやめる会社だし、交渉するのにお金はかかりません。勤めている会社にダメもとで何とか仕事を続けられないか交渉してみましょう。
(私はダメもとで交渉してみたところ、会社の業務の一部を業務委託でやらせていただくことになりました。どうやって業務委託を勝ち取ったかは別の記事で記載します。)
もし断られた方や、物理的に職場に行けない方も諦める必要はありません。時は2021年、クラウドソーシングや転職支援ツール、スキルアップサイトなどとても便利な時代に私たちは生きています。
やる気さえあればお金を稼ぐ手段はいくらでもあります。考え付く限り仕事を探す方法を書きますのでご活用ください。
クラウドソーシングサイトに登録する
ランサーズ、クラウドワークス、ココナラ、Workship などが当てはまります。
スキルがある方から初心者歓迎のものまでさまざまな案件がありますので、登録してみては?
海外の転職支援サイトに登録する
Working abroad、JACリクルートメントは海外求人が多いようです。
MixBの求人欄から仕事を探す
現地でできる仕事やインターンが多数掲載されています。
スキルアップサイトで専門スキルを身に着ける
SHElikes、 Fammママwebデザイナースクール、CodeCamp など様々なサービスがあります。
自分や夫の知り合い、夫の会社から仕事を紹介してもらう
もし知り合いで働き手を探している方がいれば紹介してもらいましょう。海外に会社員を派遣するくらいの会社であれば恐らく支社や関連会社は多いはず。聞くのはタダなので、空いているポジションがないか聞いてみましょう。現地の会社にいきなり飛び込むよりは日本の会社なので安心です。
使えるものは夫の会社でも使え!がめつくいきましょう。
納税が複雑:餅は餅屋、専門外は外注だ!
日本でも確定申告は複雑です。異国の地の確定申告はさらに難しいものだと思います。
餅は餅屋!ということで今回はイギリスの日本人向け会計事務所にお願いすることにしました。5万円くらいコストはかかりますが、必要経費ということで、、、。
ホームページ上から何件か問い合わせたところ「簡単なので自分でできますよ」と回答いただくケースもありました。自力で調べて乗り切ることもできるかとは思いますが、「時間がない・正しく進めたい・リスクを負いたくない」という方は専門家にお願いすることをお勧めします。
帯同ビザで働けるか・夫の会社の規定:帯同ビザがダメなら就労ビザを取得!
そもそも働けないビザであった場合や夫の会社が帯同者の就業を禁止していた場合、決まりは決まりなので私なら心が折れてここで諦めるかもしれません。
ただネットで調べたところ、帯同ビザで海外赴任するのではなく、自分で就労ビザを取って海外赴任したという猛者もいました。帯同者の就労がダメなら就労者としてビザを取ってやる!その心意気、本当に尊敬です。女性の誇り、日本の誇りです。
もちろん保険・税金などは自分で払わないといけないし、ビザも自分で取るのは大変です。
そんな労力や時間を使ってでもやっぱり「はたらく」ということは価値のあることなのだと思います。
そんなにガッツのある人、日本に戻っても採用!ってなりますよ絶対。私が採用担当なら即採用。
言葉の壁:しのごの言わずに勉強!
もうこればっかりは仕方ないですね。英語(外国語)が勉強できるコンテンツはたくさんありますので、努力あるのみ。あと語学がやりたくなかったら日本から仕事をもらうか、日本企業の日本語しかいらない仕事をするか、何語も喋らなくてもいい仕事をするかのどれかです。
保険:民間の保険に加入せよ。虫歯には要注意。
夫の扶養から外れる場合は民間の保険に加入が必要です。今回は夫の会社が保険料を負担してくれました。海外旅行保険に加入しています。歯医者は保険対象外なのでご注意を。
ちなみに夫は日本の健康保険を使えますが(扶養者であれば私も使えた)、私は扶養外の非居住者であるため日本の健康保険が使えません。ということで一時帰国して病院に行った場合は10割負担となります。一時帰国では体調を崩せませんね。
最後に、、、専業主婦の駐妻になって毎日パン焼いて、アフターヌーンティしてる方が絶対に楽なのは分かっている、それでも働く理由は?
駐妻として働くことにたくさんの障壁があることがお分かりいただけましたでしょうか。
そうなんです。働かない方が煩雑な手続きもないし、税金も払わなくていいし、保険や虫歯の心配もしなくていい。
実際、アフターヌーンティをかます優雅な駐妻たちは、「奥さんが働かないといけないなんて、よっぽど旦那さんの給料が低いのねぇ、可哀想。」なんて思うのではないでしょうか。
私はそんな駐妻たちに、夫の勤めている会社の大きさや夫の給料や住んでいる場所なんかでマウントを取るのではなく、私自身のスキル・キャリアについてマウントを取ってやりたいと思います。
私は社会人として仕事を持っていること・税金を払っていることを誇りに思っています。
お前らがアフターヌーンティしている間に、こっちは社会に貢献して、税金も払って、キャリアもスキルも磨いてんだよといってやりたいです。(それに別にお金に困っている訳じゃないわ!)
社会の中での自分の役割、日本に帰ってからの就職、長い目で見た世帯年収などいろいろな視点で考えた時に、煩雑な手続きや税金を払ってでも働いた方がいいと私は思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ご参考になりますと幸いです!駐妻にけんか売りまくったから炎上が怖いです!(炎上するほど読者いないけど)